夫婦の形は、少しずつ変わっていくものですよね。支え合いながら信頼を深めていく夫婦もいる一方で、ある出来事をきっかけに関係に亀裂が入る夫婦もいるようです。今回は筆者の知人が、息子夫婦の話を聞かせてくれました。

信じられないほどの手のひら返し

けれど、由香の栄華は長くは続きませんでした。

あれほど順調だった仕事はあっという間に失速し、収入は月数万円ほどに激減。
すると、信じられない事が起きました。

あれほど冷酷な女王様のようだった由香が、まるで何事もなかったかのように、再び心優しい妻を演じ始めたのです。

甲斐甲斐しく息子の世話を焼き、「あなたのおかげで幸せよ」と甘い声で寄り添う姿は、以前と同じように見えました。

でも、その変わり身の早さに、私は正直ぞっとしてしまったのです。

息子の幸せを願いながら

息子は根が優しく、心の底から由香さんを愛していました。
だからこそ、成功したときの彼女の変貌にも、今のあからさまな態度の変化にも、深く傷ついているようです。

息子はこの先も由香と歩むのでしょうか。それとも大きな決断をするのでしょうか。
息子が下す決断を信じて見守りたいと思う一方で、できる事ならもう1度、心から互いを思いやれる夫婦に戻ってほしい……そう祈らずにはいられません。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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