筆者の話です。
お盆が近づくと、私は“家の手”として実家に帰省。
毎年恒例の1泊2日は、汗と気づかいであっという間に過ぎていきます。
画像: 早朝5時、真夏の墓掃除はなぜか私だけ。帰っても家事をさせられ、、、実母に言えない『娘の願い』

お盆前の1泊2日、帰省のルーティン

地元にある実家では、お盆が近づくと親族がお墓参りに集まります。
私はその時期にあわせて毎年1泊で帰省し、準備を手伝うのが恒例行事です。

前日に到着するとまず母と買い出しへ。
その後は広間の片づけや掃除に取りかかり、家の中を一通り整えていきます。
汗だくになりながら動き回り、夜には料理の下ごしらえまで。
そんな忙しい一日でも、夜はつい母と話し込み、気がつけば夜更かししてしまうのです。

翌朝5時、真夏の墓掃除へ

それでも翌朝は「暑くなる前に」と、朝5時前には起こされます。
母は朝食や父のお弁当作りがあるため、墓掃除に行くのは私ひとり。
虫よけスプレーを全身にふりかけ、やかんとお花を持って、眠い目をこすりながら出発します。

確かに早朝は風が気持ちよく、太陽が昇るまでが勝負の時間。
草を抜き、墓石を磨き、花を供えて手を合わせ、静かに合掌。
そんな朝の一仕事が終わるころには、すでに汗びっしょりです。

終わらぬ“手伝い”続く家の支度

帰宅してホッとする間もなく「片づかないから早く」と声をかけられ朝食を済ませると、すぐに次の作業へ。
仏間の掃除機がけ、床の拭き掃除、玄関周りの靴の整頓など、親族が来る前に家じゅうを整えます。

なぜか毎年これらはすべて私の役目。
仕方がないと思いながら、体が覚えた手順で一つひとつこなしていきます。

うれしい一言と、ひそかな願い

そんな慌ただしい当日、来訪した親族に「いつもきれいにしてくれていてありがとう」と声をかけられると、やはりうれしくなる自分がいます。
それが私に向けられた言葉かはわからなくても、実家の面目が保てたことにほっとするのです。

ほんとうは、普段から掃除しておけば楽なのに……
そう思いつつ、また来年も同じように動いているんだろうな。
口には出さないけれど、来年は、もう少しだけでも寝かせてもらえたら助かるなあと思っています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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