特技や資格を活かして自宅でサロンや教室を開いている人は珍しくありません。ママ友のサロンに行って、友達のよしみでお得に施術してもらったことのある人もいるのではないでしょうか。今回はそんな自宅サロンでまさかの金銭トラブルに遭遇した経験のある筆者の知人、Yさんのお話です。

「お会計、これでお願いします」
Yさんは事前にLINEで伝えていた友達価格の伝票をママ友に渡しました。

「はいはい、ちょっと待ってね……あっ!」
ママ友は財布を開いて声を上げました。
「今日あんまりお金持ってきてなかった、ごめーん! 足りないからちょっとまけて!」
「え、前もってお値段伝えてたよね?」
「忘れてたわー、ごめんごめん! ほんとにこれだけしかないの」
ママ友は全く悪びれる様子無くYさんに財布の中身を見せてきます。
ママ友の財布には本当にお金が少ししか入っておらず、Yさんはドン引きしてしまいました。

こういうことになるのが嫌だからあらかじめ価格を伝えておいたのに、と思いながらも持っていないのは仕方ないので、その日は手持ちの分だけで払ってもらったそうです。

後日学校で顔を合わせることがあったので残りの分を精算してもらおうとしたものの、そのママ友はいつも「手持ちがない」「財布を忘れた」と言うばかり。

Yさんは、もしかしたらわざと持ち合わせがないふりをしているのかもしれないと疑念を抱くようになりました。それからそのママ友に「またネイルお願い」と言われても予約が入っていると言って断っているそうです。

今回の件でYさんは、親しい友人であっても金銭が絡むサービス提供においては、事前に料金体系を明確に提示することの重要性を痛感したそうです。また、万が一に備え、支払い方法について柔軟に対応できるよう準備しておくことの必要性も感じたと言います。

【体験者:30代・女性ネイリスト、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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