無口で不器用な父に、愛情を感じられず育った筆者の知人A子。
距離を置いていたある日、思いがけない形で父の【本当の想い】に触れることに──。
今回はA子から聞いた、父が娘を想う静かな愛に関するエピソードをご紹介します。

さらに日記には『初めてA子が歩く姿には感動した』『運動会のリレーで1位をとって喜ぶA子が可愛かった』など、私の成長を記録した言葉が並んでいました。

それも、まるで宝物を記すように、嬉しそうな字で。

一番直近の日記の最後には2枚、私と母が笑いあっている古びた写真が挟まれており、思わず涙があふれた私。

ずっと『父からは愛されていない』と思っていたけれど、それは大きな勘違いだったと気づいたのです。

ありがとう

「迷惑かけたくない」
と常日頃から言っていた父の言葉の裏には、深い愛がありました。

父は本当に不器用で、ただ表現の仕方を知らなかっただけ。

ただただ静かに、ずっと私の成長を見守ってくれていたのです。

今、私は父に『ありがとう』と何度も伝えています。

あのとき、父の想いに気づけて本当によかったです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。

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