園からの集金に「今月はちょっと家計が厳しくて」と言いつつ、帰り道に“ご褒美外食”を楽しむ親。そんな保護者の言動にモヤッとするも、ついにひと言伝えた結果……? 幼稚園で働く友人が体験談を語ってくれました。
画像: 園の集金を滞納する保護者「今月は大変で」でもその裏で、、、『帰り際のひと言』に担任はモヤッ

毎月の集金を滞納する保護者

勤めている幼稚園では、月に一度、遠足や給食などの集金があります。基本的には、保護者に封筒で持参してもらい、担任が確認します。

でも、毎月のように滞納するAさんという保護者がいて……。

「すみません、今月ちょっと家計が苦しくて」

申し訳なさそうにそう言われてしまうと、こちらも「そうですか」としか返せません。園としても強く催促するのは難しく、再度お知らせを入れるくらいが限界。

「ファミレス行こうか!」の違和感

ところが、私がモヤッとするのはAさんの言動です。お迎えの時間になると、Aさんが子どもに向かってこう言うのです。

「今日はファミレス行こうか」
「コンビニでお菓子3つ選んでいいよ」
「ラーメン食べて帰ろうよ」

あれだけ「お金が厳しくて」と言っていたのに、帰り道では毎回そんな調子。

もちろん、家計の事情は人それぞれだし、外食したらいけないというわけではありません。

でも、毎月毎回、「集金は後回し、ご褒美は即実行」といった姿を見るたびに、なんとも言えない気持ちになります。

集金に感じる優先順位の違和感

そして決まって、「今月は本当に無理で」「来月払います」と集金を先延ばし。

本当に生活が厳しいご家庭には、園としても支援や相談対応もあります。

でもAさんの場合、どうしても集金への優先順位が他とズレているように感じてしまうのです。

私には「払えない」ではなく、「払わない」ように見えてしまう。

“集金が遅れる=園に迷惑がかかる”という事実を、もっと知ってほしい。集金が滞ると、園の運営資金の確保が難しくなり、備品の購入や行事の準備に支障が出ることもあるからです。

思い切って伝えたひと言

そんなある日、またAさんが「あ〜、また忘れちゃって。来月払いますね」と言ったので、私は思いきって伝えることに。

「Aさん、娘さんも遠足を楽しみにしてますし、集金の優先度をもう少し上げてもらえませんか?」

するとAさんは、はっとした表情を浮かべて少し黙り込み、「まぁ、そうですね」と言ったのです。

翌日、集金の封筒が提出されていました。

本当はあまり強くは言いたくない。でも、子どもにとって何が一番大事かを考えてもらうきっかけになったなら、と思います。

【体験者:30代・幼稚園教諭、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.