子どもとの日々の生活は、小さな“気づき”の連続。今回は、毎日のようにリビングが散らかっていくことに悩んでいた筆者が、ある出来事をきっかけに子どもとの向き合い方を見直すことになったエピソードをご紹介します。
画像: 3歳息子に片付けを指示すると「ごめんなさい。できない、、、」涙を見せた【まさかの理由】に母、猛反省

せっかく片付けてもすぐにおもちゃの山!

朝きれいに片付けたリビングも、息子が幼稚園から帰ってくると一変。

おもちゃが散らかり放題、何度片付けてもすぐに元通り。

イライラが限界に達し、つい「なんで帰ってくるたびにこんなに散らかるの!?」と怒鳴ってしまいました。

泣いた息子が言った「できない……」にショック

日頃から「遊んだら片付けようね」と何度も言っていたのに、この日は私も感情的になってしまい、

「もう知らない! 自分で全部片付けて!」

と突き放すように言ってしまったんです。

すると、息子はポロポロと涙を流しながら、「ごめんなさい」と呟くだけで動こうとせず。

「早く片付けて!」と追い打ちをかけるように言った私に、息子は小さな声で

「できない……」

と返してきました。

「どうしてできないの?」と聞いて返ってきた答え

一度深呼吸をして、「どうしてできないの?」と優しく聞いてみたところ、息子は

「どこに片付けたらいいか、わからない」

と教えてくれたのです。

そのひと言で私はハッとしました。

そういえば、私は「ここに入れてね」と説明もせず、自分の感覚で“なんとなく”片付けていただけだったと。

環境を整えたら、息子が変わった

次の日、私はおもちゃ棚を新調し、おもちゃの種類ごとに収納場所を決めて、イラスト付きのラベルを貼りました。

「ブロックはここ」「ぬいぐるみはここだよ」と一つずつ説明。

すると、息子はすぐにルールを覚えて、次の日から「ここだよね!」と嬉しそうに片付けるようになったのです。

“できなかった”のではなく、“分からなかった”だけ

片付けができなかったのは、やる気がなかったからじゃなくて、やり方が分からなかっただけだったんだと気づかされました。

子どもに「できること」を求める前に、「できる環境」を整えてあげる。

その大切さを、私は今回の出来事を通して学びました。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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