子育てにはいろんな考え方があり、正解はひとつではありません。今回は「おもちゃは買わない主義」を貫いていたあるママ友のKさんが、支援センターの先生との会話をきっかけに変わっていったエピソードをご紹介します。
画像: ママ友「おもちゃなんてムダ!」支援センターで毎回トラブル → 先生のひと言がまさかの“心の転機”に

「おもちゃなんてムダムダ!」

支援センターでよく顔を合わせるママ友・Kさん。3歳の娘Mちゃんと一緒に来ているのですが、毎回おもちゃを巡って他の子とトラブルになることが多く……。

「うちは家におもちゃがないから、ここでしか遊べないのよ〜」

そう笑うKさん。でもその様子は笑って済ませられるものではなく、Mちゃんは一度手にしたおもちゃを絶対に離さず、他の子と揉めてばかり。

Kさんに理由を尋ねると、

「勉強になる道具なら買うけど、おもちゃなんてすぐ飽きるしムダでしょ?」

とあっけらかんと話していました。

「遊びも学びなんですよ」と先生のひと言

そんなある日、様子を見ていた支援センターの先生が、Kさんに優しく声をかけました。

「お母さんの気持ち、よくわかります。でも、子どもにとって“遊び”は学びの入口なんです。年齢に合ったおもちゃで遊ぶことも、実はすごく大事なことなんですよ」

このひと言が、Kさんの心にスッと入り込んだようでした。

「おもちゃ=ムダ」という考えが変わった瞬間

それまで「ムダ」と決めつけていたおもちゃも、子どもにとっては大切な学びの道具であることに気づいたKさん。

「遊びが学びになるなんて、思ってもみなかったわ」

と話すようになり、少しずつMちゃんの年齢や興味に合ったおもちゃを与えるようにしたのです。

するとMちゃんは支援センターで他の子と取り合いをすることがなくなり、穏やかに遊べるようになりました。

“与えない教育”がかえって子どもを縛っていたのかも

「与えないことがしつけだと思っていたけど、必要なものまで我慢させていたのかもしれない」

とKさんは優しい表情で話してくれました。

その話を聞いた私も、「これは甘やかし」「これはムダ」と決めつけていた自分に気づかされました。

子どもにとって何が必要かを見極めるのは簡単ではありませんが、「遊びの中にも学びがある」という視点を持つことの大切さを教えてもらった出来事でした。

子どもたちがその子らしく育っていけるように、私たち大人も心に余裕を持って見守っていけたらいいですね。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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