筆者の話です。
母が施設に入ってからというもの、実家の様子が気になっていました。
最近、弟がリビングを“自室”にしていると知り、違和感が募っています。

なぜ毎回私に連絡が来るの?

そんな話を聞きつけた母や親戚から「片付けてあげたら?」「業者を呼ばないと無理よ」「あのまま弟を一人で住まわせているなんて薄情者ね」などと、なぜか私に連絡が入るようになりました。
でも、実家を出て数十年経つ私に、なぜ弟の世話をそこまで期待されるのでしょうか

弟はもう立派な大人です。
これまでに片付けは何度も手伝い、改善するよう話をしてきましたが、時間も労力もかかり、結局は同じ状況に戻ってしまうため、正直なところ途方に暮れていました。
そして、「母さんか嫁さんがいたら、片付けてくれるのにな~。姉貴はすぐ怒るから嫌だ」とのんきに言っていた弟の姿が忘れられません。

姉だからって限界がある

私は疲れた日には家事代行サービスを頼ることもあり、自分でできない部分は人に任せています。
弟も働いていて給料も良いので、以前そのサービスの詳細を教えてあげました。
しかし、本人は気にもせず、ただ指をくわえて誰かが無料でやってくれるのを待っている様子。
家族は離れていても大切です。
しかし、「弟の代わりに姉が片付けて当然」と他人に言われるのは、どうしても納得できませんし、弟のやってくれて当然という思考にも腹が立ちます。

そこでこれで最後と意を決し、弟の元へ出向いた私は掃除を済ませ、その場で家事代行サービスの契約を弟にさせたのでした。

「これで一安心......」
しかし、この“見えない役割”に、私は今日もモヤモヤしています。
このモヤモヤは、私だけでなく、多くの人が家族関係の中で感じていることかもしれません。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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