今回は、友人のA子さんに聞いた「子ども同士のトラブル」がきっかけで生まれた友情のお話をご紹介します。保育園で息子が友達を叩いてしまったことで戸惑ったA子さん。しかし、子どもたちの素直な気持ちに触れることで、親子で大切なことを学びました。
画像: 保育園から「息子くんがお友達を叩きました」と連絡が、、、子どものケンカから得た『母の気づき』

初めてのケンカ、そして戸惑い

その日、保育園から電話がありました。息子が同じクラスのBくんを叩いてしまったとの連絡に、私は驚きとショックで胸がざわつきました。
帰宅後に息子に理由を聞くと、「Bくんがぼくのおもちゃを取った」とぽつり。怒りというより、悔しさや悲しさが混ざったような声でした。
「叩くのは絶対にダメだよ」と伝えながらも、小さな体で一生懸命に自分の気持ちを伝えようとする息子の姿に、複雑な思いが残りました。

子どもたちの素直な謝罪

翌日、保育園の先生が二人に時間をつくってくれました。
息子とBくんは向かい合って、しばらく黙っていましたが、やがてBくんが「ごめんね、おもちゃ取っちゃって」とポロリ。
すると息子も涙ぐみながら「ぼくも、叩いてごめんね」と頭を下げました。
その光景に、私は胸が熱くなりました。子どもたちは、ちゃんと相手の言葉を聞いて、自分の気持ちも言葉にできるんだと気づかされた瞬間でした。

互いの気持ちを知ることで

先生が「これからは順番に使おうね」と優しく声をかけると、二人はうなずき、その後は一緒におもちゃで遊びはじめました。
子ども同士の関係は、思っている以上に素直で、思いやりに満ちているのかもしれません。
その日から、息子とBくんは少しずつまた距離を縮めていき、今では一緒に笑い合って遊ぶ姿もよく見られます。先生が「おもちゃは順番に使おうね」と優しく声をかけると、二人はうなずきました。
その日から、二人は少しずつ仲良くなり、一緒に遊ぶ時間が増えました。

小さなケンカが教えてくれたこと

家に帰ってから、息子とゆっくり話をしました。「叩いちゃダメ。でも、悲しいときは“悲しい”って言ってもいいんだよ」と伝えると、息子は小さくうなずいていました。
子ども同士のケンカは、ただのトラブルではなく、相手の気持ちを知り、自分の感情を学ぶ大切な時間なんだと思います。
これからも、息子の気持ちに寄り添いながら、成長を見守っていきたいと思っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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