人付き合いの中で、「それってアリ?」と感じる瞬間ってありますよね。相手に悪気がなさそうだと、どう対応するのが正解なのか悩んでしまう人もいるのでは? 異なる価値観を前にしたときに感じたことを、知人の女性が聞かせてくれました。

それでも、あかりさんは一瞬きょとんとした後
「えっ、あ、今ライブ中で急には切れないんですよ~。フォロワーさんも見てるし、誤解されちゃうと困るので」
と言っただけで、配信を切ろうとはしません。

すると義兄の奥さんは、さらに静かに、でもはっきりとこう返しました。

「じゃあ、“義父の三回忌の最中に配信して叱られたから切ります”って、ちゃんとフォロワーさんに説明すればいいわ。そうすれば誤解されないんじゃない?」

悪気なきズレが生んだ、底知れぬ恐怖

あかりさんは、ばつの悪そうな表情で「……わかりました」と小さくつぶやき、ようやくスマホをバッグにしまいました。

きっと、彼女に悪気はなかったのでしょう。
ただ、珍しい場所での出来事をフォロワーと共有したかっただけなのだと思います。

でも、その「悪気のなさ」こそが、最も恐ろしい「ズレ」なのだと気づかされ、今後のお付き合いに不安がよぎった出来事でした。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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