筆者の知人A子は、専業主婦として転勤族の夫と家庭を守る毎日です。
結婚前からわかっていた環境であり、生活も安定していました。
しかし、何気ない日々の中で小さなズレが積み重なり、夫婦という関係の難しさを痛感したそう。
その中でA子が気づいたことを聞きました。
画像: 夫の転勤に「また引越し!?」と嘆いた私 → でも夫は「離婚を考えた」まさかの本音に衝撃

転勤族の妻として

専業主婦のA子は、転勤族の夫と暮らして10年以上。知らない土地での暮らしにも慣れたつもりでいました。
生活は安定していたけれど、転勤のたびに「またか……」と心の中でため息をついていました。
結婚当初から
「また引っ越し? ほんと疲れる」「転勤族の奥さんって損だよね」
と、夫にぼやいていました。一方、彼が仕事の悩みを話そうとしても「大変だね〜」と流してばかり。
それが積もり積もっていたなんて思いもしませんでした。
「私だって頑張ってる」とどこかで開き直っていたのです。

決定打になった冗談

そんなある日、親族との集まりでつい言ってしまいました。
「また引っ越し? 勘弁してよ〜。これじゃ転勤が趣味みたいじゃない」
場を和ませるつもりでした。でも夫の表情がふっと曇り、帰り道、ぽつりとこぼしました。
「いつもそうだよね。僕の仕事、どこか他人事みたいに言うよね」

限界を迎えた夫の本音

それから数日後、夫が静かに言いました。
「僕の前ならともかく、親戚の前であんな風に言うなんて。もう無理かもって思った」
冗談のつもりが、夫の孤独や我慢を踏みにじっていた。A子はその時ようやく、自分の浅はかさに気づいたのです。

猛省とこれから

「私だけがつらいんじゃない。甘えていたのは私のほうだった」
素直にそう認め、これまでの態度を反省。
まずは「いつもありがとう」を伝えることから始めることに。すると、少しずつ会話が戻り、お互い思いやりの言葉が増えてきました。
もう、二度と夫の気持ちを軽く扱わない。お互いに寄り添いながら、また一歩ずつ歩いていこう。今は心からそう思っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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