幼稚園の卒園時の謝恩会係では、普段交流のない保護者が深く関わる場面があります。ただ、ちょっとした意見のぶつかり合いが、まさかの感情の対立に。今回は筆者の友人が体験したママ友バトルエピソードをご紹介します。
画像: 謝恩会係で張り切る私を襲った『悲劇』ママ友と一緒に作業するも →「まさかのブチギレ」に絶句したワケ

たった一人の立候補者

Aさんは、末っ子の幼稚園卒園時、「謝恩会係」に立候補しました。お世話になった先生方への贈り物や、園に寄贈する記念品を準備する役目です(なお、名前の由来の「謝恩会」はコロナの影響で開催しなくなり、名前だけが残っている状況です)。

ただ、Aさんが唯一の立候補者だったので、Aさん一人では大変ではないかと考えたPTA役員さんから「一緒にできそうと思う方がいたら誘ってください」と助言がありました。

そこでAさんは、さほど親しくないけれど、一緒にやってくれそうなBさんを誘うことにしました。するとBさんはママ友のCさんを誘ってくれ、3人で謝恩会係をやることになりました。Aさんは心強く感じ、喜んでいました。

意見が分かれることが増えて

AさんもBさんも積極的に意見を出し合いながら活発な話し合いをしていたようでした。しかし、そのうちその雰囲気に暗雲が立ち込めます。二人の意見は分かれることが増え、Cさんがおろおろする場面が多くなっていきました。

ある日、Bさんの出したアイディアにAさんが別の提案をしたところ、Bさんがブチギレてしまいました。
「反対するなら私はもうやりません!!」

板挟み状態だったCさんでしたが、完全にBさんに従う姿勢を見せ、Aさんは意見を引っ込めるよりほかありませんでした。

和気あいあいの理想もむなしく……

なんとか卒園児への記念品も決まり、近所の集会所で3人で包装作業をしましたが、まさかの無言の2時間に。
お菓子を持って行って、少しでもみんなと和気あいあいと作業できたらと思っていたAさんの期待は裏切られてしまいました。

せっかくの思い出が

最終的に、費用の使い方の全てをBさんが決めたらしく、たった一人勇気を出して立候補したAさんの意見はことごとく通らず、悔しく切ない思いをしたそうです。

子どもたちがお世話になった幼稚園への感謝を伝えるための活動のはずでしたが、Aさんにとってはつらい思い出となってしまいました。

意見の違いが出るのは仕方ありませんが、感情で対立はしたくないですね。そして、活動の目的が何かは忘れたくないものです。

【体験者:30代・パート主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。

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