幼い子連れでバスや電車に乗るには、ある程度の準備が必要です。
特に長時間乗る時には、ぐずらないようオモチャや絵本を渡すなど、ママ達は試行錯誤しているもの。
今回は筆者がバスに乗った時のホッコリ体験をご紹介します。
画像: バスの中で“ギャン泣き”する赤ちゃんと周囲に謝る親 →「ねぇ、何で──」3歳息子の言葉に、ほっこり

幼い息子とバスに乗った日

私が3歳の息子とバスに乗った時の出来事です。
席はほとんど埋まっていましたが、唯一横に4人ほど座れる席が空いていました。
息子と私はそこに座ることが出来て、ホッと一安心。

私達の横には、赤ちゃん連れのママが座っていたのですが……

大泣きの赤ちゃん。泣き声はどんどん大きくなってしまい……

赤ちゃんが、突然大泣きしだしてしまったのです。
ママは慌ててあやすも、全く泣き止みません。
私が横からあやしてみるも、完全に逆効果で泣き声は酷くなりました。

「うるさくてごめんなさい」

そう私達や、目が合ったであろう他の人にペコペコと謝るママさん。

(謝る必要なんてないのに!)

私がそう思っていると、息子がこう言いました。

「見て見て! 僕の飛行機!」赤ちゃんに話しかける息子

「赤ちゃん泣いてたら、ごめんなさいしないといけないの?」

子どもならではの視点で、素直に疑問に思ったのでしょう。

「赤ちゃん、なんで泣いてるの?」
「ねぇ見て? 僕の飛行機かっこいいでしょ」

息子は赤ちゃんに話しかけながら、自分の飛行機のオモチャを赤ちゃんに見せたのです。
すると赤ちゃんは息子のオモチャにくぎ付けになり、徐々に泣き声が小さくなっていきました。

「ぼくお歌歌ってあげるよ~!」

息子はそのまま、赤ちゃんに語りかけるように、優しい声で飛行機のオリジナルソングを歌い始めました。
するとどうでしょう、赤ちゃんはすっかり泣き止んでしまったのです。

小さな救世主に、バス内はホッコリ。かっこよかったよ!!

その後、ママさんが先に降りて行く際には、何度も感謝を伝えられました。
さらに私達の前で様子を見ていた女性が、

「ぼく凄いね、カッコイイお兄ちゃんだったね」

そう褒めてくれて、息子はニッコリ。
降りる時に運転手さんにも褒められ、「僕は赤ちゃんを泣き止ませた、かっこいいお兄ちゃん!」と、とても誇らしげでした。

こういう時、うるさくして迷惑をかけるからと謝る人が多いと思いますが、「赤ちゃんは泣くのが仕事」といいます。
「赤ちゃんが泣いたら謝るの?」という息子の言葉に考えさせられたのと、とても平和な車内に心が温まった出来事でした。

まとめ

確かに赤ちゃんの泣き声は耳に響くことがありますが、誰しもそうやって泣いて育ったもの。
皆が心優しく、見守っていける世の中でありますように。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。

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