歯科医院にて、いつも受付の前に陣取る中年男性患者。
受付スタッフをつかまえては、ハラスメントスレスレの言動を繰り返す彼の前に颯爽と現れたマダムの正体とは!?
筆者の友人T子の職場で実際に起きたエピソードをご紹介します。
画像: 受付女性に『セクハラまがいな言動』を繰り返す患者 →「常連なら、、、」マダムの【痛烈な一言】

歯科医院で、受付に話しかけ続ける患者

私の勤めている歯科医院に、受付の目の前を陣取り、用もないのに受付スタッフに話しかけ続ける困った男性患者さんがいました。

受付スタッフに向かって
「いつもかわいいね」
とか
「今日も混んでる? じゃあ君とお話しして待とうかな」
など、勘違いした言動を繰り返しています。特に一番若手のR子さんが受付担当の時はしつこくて、他のスタッフから注意されることも。

注意されると一旦やめるものの、次の来院時にはまた同じことの繰り返し。

「どうにかならないものか」
とスタッフ一同、困っていました。

ある日、マダムが颯爽と来院

そんなある日、スカーフを巻いたゴージャスなマダムが来院。

いつもの男性患者が、また受付の前を陣取り、R子さんに延々と話しかけている姿を見ると、
「受付の方が、仕事できなくて困っているじゃない」
とバッサリ一言。

「待合の席にお座りになって待てないのかしら?」
と男性に言いました。

言い訳をする男性患者にピシャリ!

「いや、ぼく常連だから、ちょっと雑談でもしようかと、あはは」
と男性は、苦しい言い訳。

するとマダムは
「常連を名乗るなら、ルールと常識を守ってからにしてほしいわ」
とピシャリ。

マダムの正体に驚き!

すると診察室から院長が顔を出し、
「あ、母さん、来てたの」
と一言。

そう。このマダムこそ、院長の母親なのでした。

男性患者は、マダムの迫力に負けて嘘のようにおとなしくなり、診察後は逃げるように帰って行きました。

オーラがあってちょっと近づき難いマダムですが、こういうふうにスタッフが困っていると助けてくれる強さと優しさがあり、スタッフみんなから慕われる存在。

「働いていると嫌なこともあるけど、味方がいないと思わないでね」
そう言って、颯爽と帰っていったマダム。

スタッフ一同
「あんなふうに歳を重ねられたら素敵」
と思うのでした。

【体験者:30代・歯科医院スタッフ、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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