今回は、知人のB子さんに聞いた、義実家での思いがけない心の交流を描いたエピソードをご紹介します。嫁として無理を重ねていたB子さんに、ある日義母がかけてくれた一言が、心の氷をそっと溶かしてくれたそうです。
画像: 「居場所がない」と感じていた義実家。「嫁ちゃん、あのね──」私の心を溶かしてくれた『義母の言葉』

義実家=緊張の連続

結婚して3年。何度も義実家に行っているのに、私はいまだに“居場所がない”と感じていました。
義母は礼儀正しく、冷たいわけではないのですが、どこか壁を感じるのです。
「〇〇家の味って大変よね」「うちはこうだから」が口ぐせの義母。
私は何か間違えないように、毎回気を張って動き、帰るころにはぐったり。
夫には「気にしすぎ」と言われますが、それが一番しんどいのです。

無理しすぎた私に、義母が……

ある日、義実家に泊まりに行ったときのこと。
朝食の準備中に、私は慣れない台所で皿を割ってしまいました。
思わず「すみません」と謝ると、義母が静かに立ち止まり、「B子さん、そんなに気を遣わなくていいのよ」と言ったのです。
意外な言葉に、私は返事ができませんでした。
すると義母は、続けてこう言いました。
「最初のころの私も、義実家に行くのが本当に憂うつだったの。でもね、気を遣われてると、こっちもつらくなるのよ」
私は、その言葉に心がふわっと軽くなるのを感じました。
ずっと“嫁”として正しくあろうとしすぎて、自分をすり減らしていたことに気づいたのです。

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