今回は、知人のB子さんに聞いた感動的なエピソードをご紹介します。口下手で無頓着な夫が、ある日突然見せた“ある行動”にB子さんは思わず涙したそうです。不器用ながらも深く伝わった夫の想いに胸を打たれる、心温まる物語です。
画像: 12年間、私の誕生日も結婚記念日もスルーし続けてきた夫──ある日、差し出された【紙袋の中身】は

記念日に無反応な夫

私と夫は結婚して12年になります。夫は普段から無口で、気持ちをあまり表に出さないタイプです。
誕生日や記念日もほとんどスルーで、私が「覚えてた?」と聞けば「なんかあったっけ」と返される始末。もちろん、プレゼントなんて夢のまた夢でした。
今年の結婚記念日も、そんな感じで始まりました。
私は朝から少しだけ期待していたんです。
「今日はさすがに何かあるかも」って。でも、T男はいつも通り新聞を読んで、コーヒーをすすり、「行ってきます」とだけ言って出勤していきました。
正直、がっかりしました。
夕飯も特別なものは用意せず、冷蔵庫にあるもので済ませようと思っていたそのとき、玄関の鍵が開く音がしました。
「ただいま」と言いながら、夫が手に紙袋を持って立っていたんです。

意外なプレゼント

「これ、別に大したもんじゃないけど」と言って、私に差し出したその袋には、近所の雑貨屋で売っているマグカップと、小さなハンドクリームが入っていました。
思わず「どうしたの?」と聞くと、彼は少し照れたように笑ってこう言いました。
「いつもお前、マグカップ欠けてるのそのまま使ってただろ? あと、最近手が荒れてたから。俺にはこれくらいしかできないけど……ありがとな」
その瞬間、胸がいっぱいになって言葉が出ませんでした。
高価なプレゼントでも、甘い言葉でもないけど、ちゃんと私を見ていてくれたこと、それを“形”にしてくれたことが何よりうれしくて。

言葉以上に伝わった想い

私はその場で泣き出してしまいました。
夫は「なんで泣くんだよ」と照れながらも、そっと肩を抱いてくれました。
不器用でも、言葉にしなくても、ちゃんと伝わるものがあるんだと初めて心から思えた夜でした。
これからも、この人と一緒に歩いていこう。改めてそう思わせてくれた、大切な記念日になりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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