子育て中、「あれもこれもしてあげなきゃ」とつい手を出しすぎていませんか? 筆者の知人A子もその1人でした。
A子は、しつけに悩み、親子バトルを繰り返した結果、最後に行き着いたのは手放す勇気だったそう。A子が娘とのエピソードを語ってくれました。

大人になった娘の変化に驚かされた日

そんな娘が結婚して数年後、子どもが生まれたとの連絡があり、初めて新居を訪れました。目に飛び込んできたのは、モデルルームのように整った部屋。ピカピカの床にスッキリした収納。あのカオスな部屋の主が、です。

「きれいにしてるのね」と声をかけると、娘は笑って言いました。「子どもには、きれいな部屋で育ってほしいから」と。

さらに帰省したときには、娘が玄関で「ホコリが気になる」と言い、私に孫を預けて掃除機をかけ始めたではありませんか。あのゴミの山の主が、今では掃除機を操る母になっているなんて──。思わず笑ってしまいました。

結局、人は「自分がその気にならなければ動かない」ということ。口で言うより、自分で気づくことのほうが、ずっと強い力になると私はようやく実感したのです。

あのとき、頭ごなしに「片付けなさい」と言い続けるのをやめて、正解だったのかもしれません。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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