保険の見直しって、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。中には、独身時代に契約した保険をそのまま放置している人もいるのではないでしょうか。今回は友人が体験した、保険にまつわる驚きのエピソードをご紹介します。
画像: 【夫の保険金の受取人】の欄にあったのは、見知らぬ女性の名前。「一体どういうこと?!」真相に衝撃!

保険の見直し

高校受験を控えた長女のため、夫婦で家計の見直しをすることにしました。
塾代や入学準備にかかるお金を考えると、できるだけ無駄な出費は省きたいと思い、これを機に保険の内容も見直すことに。

「昔の保険証書は、母さんが持ってたかもしれない」と言う夫が義母に連絡を取り、いくつかの保険証書が手元に届きました。

その日の夜、保険の内容を1つずつ確認していると、ふと、ある保険の欄に目が止まりました。

「死亡保険金受取人:小野S子(仮名)」

……えっ、誰?!
私ではないし、義母や義妹でもない。
初めて目にする女性の名前に、嫌な予感が胸をよぎりました。

受取人の正体

不安になって夫に見せると、一瞬目を伏せたあと、口を開きました。

「……昔の婚約者だよ。この保険、母さんに勧められて入ったやつでさ。そのときはすぐに一緒に暮らす予定だったし、なんとなく」

頭が真っ白になりました。
結婚して10年以上、子どももいるのに、万が一のときに保険金を受け取るのが「元婚約者」になっていたなんて。

義母の衝撃発言

居ても立ってもいられず、義母に電話をかけました。

「あの、保険の受取人が小野S子さんという方になっているんですが」

すると、返ってきたのはさらに衝撃的な言葉でした。

「だってS子さんは、本当にいい子だったのよ。家柄もしっかりしてて、あなたと違って礼儀もあったし。あのまま結婚してたら良かったのにねぇ」

まるで、いまだに元婚約者の方が“ふさわしかった”とでも言わんばかりの態度。
しかも、義母は受取人が元婚約者になっていたのを知っていて、あえて変更しなかったようです。

私は言葉を失いました。

以前から義母には距離を感じていましたが、まさか保険の受取人まで意図的にそのままにしていたなんて……。

守るべきは、自分たちの家庭

「本当にごめん。すぐ変更するから」と夫は深く頭を下げ、私たちは保険の見直しだけでなく、家庭の在り方そのものを話し合いました。

保険証書はただの紙切れではなく、“誰を信頼し、誰を守ろうとしていたのか”を記した大切なもの。
夫も、義母のおかしさにようやく気づいたようです。

これまでは義母が「私が管理しておくから」と夫の独身時代の保険や通帳の一部を持っていましたが、これからはちゃんと線引きをして、自分たちの家庭は自分たちで守っていこう。そう心に決めた出来事でした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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