これは筆者の知人から聞いた、【一人暮らしの娘】が、とある“トラブル”に巻き込まれそうになった話です。娘宛てに届いた郵便物を見て不審に思った親が、中身を開封すると「うちの娘が、どうして!?」
画像: 一人暮らしを始めた大学生娘に違和感 → 実家に届いた『娘宛ての郵便物』に、両親が『ゾッとした理由』

一人暮らしを始めた娘。最初は頻繁に連絡を取っていたが、次第に……

私は田園風景広がる田舎に住む、年金暮らしの主婦です。これは手塩にかけて育てた一人娘が、大学生になった時の話です。

東京の大学に進学した娘は一人暮らしを始め、最初はしょっちゅう電話をかけてきて、学校での出来事や友達と出かけた場所の話などを楽しそうに報告してくれました。

しかし、次第に娘からの連絡は減っていき、こちらから電話をかけても「今忙しいから」などと理由をつけてすぐに切られてしまうように。さらに、向こうから連絡が来たかと思えば「今月ちょっと厳しいから、もう少し仕送り増やして」とお金を催促してくるようになったのです。

「東京の物価が高いのはわかるけど、一体どんな生活をしているのだろう」と気になっていたある日、自宅に1通の郵便物が届きました。それは見慣れない名前の会社からの封書で、宛先には娘の名前が。

嫌な予感がした私は、心の中で「勝手に開けてごめんね」と娘に謝りながら封を開けました。その中身を見て、思わず私は「うちの娘が、どうして!?」と叫んでしまいました。

両親が娘を問い詰めると、とんでもない事実が発覚

封書の中身は、「娘が借りた学生向けローンの督促状」だったのです。おそらく、娘にお金を貸したローン会社が、本人からの返済がないため、あえて実家である我が家に送ってきたのでしょう。

借りた金額は10数万円と少額でしたが、問題は「なぜ娘が、親に内緒で借金をしているのか」です。私はすぐに旦那と一緒に娘の住むマンションを訪問し、娘を問い詰めました。

するとなんと、娘は『友人を紹介したり商品を売ったりするとお金がもらえる【マルチ商法】』に巻き込まれていたのです。話を聞く限り、学生を標的にした団体で、一見サークル活動のように見えるため、娘本人も最初はマルチだと気づいていなかった様子。

親からの仕送りやローン会社からの借金で、商品を購入したりセミナーに参加したりしていたとのことでした。しかし幸いにも、娘は次第に「あやしい団体に参加してしまったかも」と疑うようになり、「もう辞めたい」と思っていたところだったそうです。

それを機に、娘は団体と連絡を断ちました。その後は私にお金を催促してくることも、黙って借金することもなく無事に大学を卒業しましたが、「もしあの時、娘がマルチ商法の団体に心酔していたら、どうなっていたのだろう」と思うと、今でもゾッとします。

【体験者:60代・女性・無職(年金受給者)、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.