「子供が思春期だった頃は本当に悩んだ」という経験がある人は多いでしょう。筆者の友人もその一人でした。今回は、友人の息子が、希望通りの高校に進学したものの【予想もしていなかった壁】にぶちあたってしまった時の話を紹介します。

家に入れて話を聞くと、息子は泣きながら「もう辞めたい」

驚いた私が「どうしてここにいるの?」と聞くと、暗い表情で「寮を抜け出してきた」と答える息子。

(これはただごとじゃない)と感じ、とりあえず家に入れて話を聞くと、息子は泣きながら「先輩たちが厳しすぎてつらい。先生に言っても“耐えろ”と言われる。もう辞めたい」と言うのです。

ただ、話を聞く限りでは、“学校でいじめがある”というわけでもなさそうで、他の新入生は、厳しいルールや練習に耐えて頑張っている人が大半のようです。

しかし、どうもその学校の指導や校風が、息子にはどうしても“合わない”様子。「とはいえ、入学してまだ2週間。無理矢理にでも、学校に戻らせるべきなのか……」親である私と旦那は数日間、悩みに悩みました。

しかし結局、我が家では「寮を飛び出すくらい嫌な学校に通わせ続けるのは、違う気がする」という結論を出し、息子はそのまま中退させることに。

その後しばらく息子は落ち込んでいましたが、結果的に高卒認定試験を受けて、今は大学生活を謳歌しています。

子育てに正解はないので、あの時は本当に「この決断でいいのか」と悩みました。しかし楽しそうに大学の話をする息子を見て、「これで良かったんだ」と思う今日この頃です。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.