筆者の体験談です。
親戚の法要で “お運び係” を任された私。
若いというだけで次々と頼まれごとを受け、気づけばずっとひとりで動き続けていました。
それなのに、なぜか怒られる理不尽さに、今でもモヤモヤが残っています。
画像: 法要で「お運び係」にされた私。交代なしで2時間こき使われた結果 → 母の『理不尽な一言』にブチ切れ

ひとりだけ動きっぱなし

親戚の法要で手伝いをしていた際、いつの間にか私は台所と会場を行き来する “お運び係” となっていました。
参加者は30名ほどで、会場は2階、台所は1階。
若いというだけで、何かと動かされる立場です。

「お茶がない」「ビール持ってきて」「あれが足りない」

そんな声が飛ぶたび、急な階段を上り下りして対応していました。

誰も代わってくれない

「手伝いの女性は順番に食事をとってくださいね」 と親族が声をかけてくれたため、年長の方から先に食事をお願いすることにしました。
1階に戻ると、台所では話に花が咲いていて、盛り上がっている様子。
仲間に入りたいと思う気持ちもありましたが、2階を放っておくわけにもいかず、ひたすら階段を行き来していました。

「代わりが来るまでの辛抱」 と自分に言い聞かせながら、そのまま作業を続けていました。
時間が経つにつれて「手伝ってる人、減ってない?」 と気づいたものの、てっきり順番に食事をしているのだろうと思っていたのです。
けれど、待てど暮らせど誰も交代に来ませんでした。

怒られたのはなぜ私?

2時間ほど経った頃、母が「もうみんな食べたよね?」 と声をかけているのに遭遇。
どうやら片付けを始めたかったようでした。
しかし「まだ食べてないよ」 と私が答えると、なぜか母が怒り出しました。
「時間を見てさっさと食べておけって言ったでしょ!」

確かに朝、そう言われた覚えはあります。
でも、そんな余裕はなかったのです。
「誰も上がってこないから手が離せなかったの! いつ暇があったのよ!」
と、思わず声を荒らげてしまいました。

ようやく動いた周囲

その瞬間、台所で話していた女性陣が一斉に立ち上がり動き始めました。
誰かが2階に上がってくれ、私の昼食を整えてくれる人も。

確かに、順番に食べなければ片付かないのはわかります。
それなのに、手伝っていただけで怒られるなんて……。
母からすれば娘だから言いやすかったのかもしれませんが、あのとき感じた理不尽さとモヤモヤは、今でも忘れられません。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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