友人の結婚式に呼ばれると、おめでたいことなので嬉しいですし、精一杯お祝いしたいと思うものです。しかしその気持ちを逆手にとって無茶な要求をされたら、お祝いしたい気持ちも失せてしまいますよね。今回は友人の結婚式で花嫁から無茶な要求をされた経験のある筆者の知人、Nさんのお話です。

結婚式当日……

そして結婚式当日。
Nさんは心当たりのある友人たちに次々と連絡し、なんとかブルーのドレスを借りて出席することができました。
「急に黒いドレスNGって言われても無理だよね」
出席している他の友人たちも全員Nさんと同じように急に黒いドレスNGの連絡が来たらしく、「用意できなかったの」と申し訳なさそうに黒いドレスで出席している人も数人いました。
「とりあえずお祝い言いに行こう」
友人たちと連れだって控室に行くと、花嫁の友人は黒いドレスの友人を見て露骨に嫌な顔をしました。
「もうー、黒はやめてって言ったでしょ! 暗い印象になるからブーケトスには参加しないでよ」
「わ、わかった」
「ほんと使えないんだから……ドレス貸してくれる友人くらい作っておきなさいよね」
せっかくお祝いに来てくれた友人にわがまま放題言っているのを聞いて、Nさんはそれ以降その花嫁の友人と距離を置こうと決めたそうです。

自分の結婚式を完璧なものにしたいと思うあまり、人への気遣いを忘れてしまっていますね。浮かれる気持ちもわかりますが、せっかくお祝いに来てくれた友人は大切にしましょう。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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