社会人になって出会った大切な友人たち。結婚や出産を経ても続いていた関係に、ある日、静かにひびが入りました。連絡が途絶えたひとりの友人。彼女が残した手紙の言葉は、私たちの無意識に突きつけられた問いかけでもありました。友人が、体験談を語ってくれました。

見えなかった「痛み」と、無自覚な言葉たち

A子は婦人科系の病気を患い、妊娠・出産が難しい体になっていたそう。

それなのに、私たちは何の疑問も持たず、子どもの成長の話、保育園の話、ママ友の話を無邪気にし続けていました。

楽しかったはずのグループLINEが、A子にとっては“疎外感”を突きつけられる場所になっていたとは気づかずに。

知らなかったからこそ、考えなければいけないこと

私たちはA子の事情を知りませんでした。

でも、知らなかったから許されるわけでもない、とも思います。

もっと思いやれる会話ができていたら。A子が苦しむ前に、気づくことができていたら。

みんなそれぞれがいっぱいいっぱいだったのです。

違う人生を歩いても、つながり続けるために

30代を迎えると、特に女性は結婚、出産、キャリアと、それぞれの選択で、人生はどんどん分かれていく。

それでも本当に一緒にいたいなら、思いやりは欠かせないのだと、A子のことから学んだのです。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.