美術館では絵画をゆったりと鑑賞し、非日常を味わいたいと思っている人も多いのではないでしょうか。静かで落ち着いた環境を求める方も少なくないでしょう。しかし、時には予期せぬ出来事に遭遇することも。今回は筆者が体験した、美術館でのある親子のエピソードを通じて、公共の場での過ごし方について考えさせられたお話を紹介します。
画像: 美術展に響き渡る大きな泣き声!泣きわめく子と無反応の親に困惑 → 救世主に「ありがとう」

館内でお子さんの声が……

いろいろなものが値上がりしている今、美術館の入館料も例外ではありません。コロナ前であれば都内美術館の企画展も2000円以下で入れましたが、最近は2000円を超えることも……。
料金がこれだけ高いとリピートはなかなか難しいですし、美術館も日々の暮らしにおける特別な体験になります。

以前から楽しみにしていた西洋絵画の美術展に行くと、お客さんのほとんどが大人でした。館内は混雑していたものの、静寂が保たれており、人口密度のわりに快適でした。

ゆったりと鑑賞をしたり、絵の解説を読んで“なるほど”と頷いたりしていると、子どもの泣き声がどこからか響いてきます。気になって、見渡してみたものの、自分がいるフロアには子連れのお客さんはいません。
その数分後くらいに、またもや子どものギャーという叫び声に近い泣き声が響いてきました。あたりを見渡してみると、ベビーカーに乗るくらいの年齢のお子さんの声だと気づきました。

”一緒にいる親もあせっているかもしれない、大変だな”と思い、声のする方向をそっと見てみると、母親は鑑賞に夢中になっており泣いている子どもの方を見ていません。
その真剣な目線から美術や絵画が好きなお母さんなのだと気付きましたが、子どもの異変を気にしたり、本来静かにしなければいけない場所で騒いでいることに疑問を感じていないようでした。

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