親も、私たちと同じように悩み、夢を持った「1人の人間」です。大人になってから、親の知られざる一面に驚いたことがある人もいるのではないでしょうか? 今回は筆者の友人が母親とのエピソードを聞かせてくれました。
画像: 母の「昔のことなんか忘れたわよ」に隠された本音。押し入れで見つけた『母の秘密』が、親子を繋いだ話

過去を教えてくれない母

母は、自分の昔話をほとんどしない人でした。
「お母さんの若い頃って、どんなだったの?」と聞いても、「昔のことなんて、もう忘れちゃったわよ」と、どこか照れくさそうに笑ってごまかされるばかり。

母の中にも、きっと何かしらの物語があるはずなのに……。
夢とか恋とか、母が何に心を動かしてきたのかを話してくれないことに、私はどこか寂しさを感じていました。

距離を感じる応援のかたち

私は昔から翻訳者になるのが夢で、ずっと勉強に打ち込んできました。
母は「体壊さないでね」といつも私の体を心配してくれましたが、応援された記憶はほとんどなく、それが少し寂しくもありました。

それでも最近、少しずつ翻訳の仕事が軌道に乗り始めたのを、母は心から喜んでくれているようでした。

ただ、その喜びの中にも、どこか一線を引いたような遠さを、私は感じていたのです。

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