わが子が通う幼稚園には、少しユニークな取り組みがあります。それは、育児に「父親」を巻き込もうとするもの。そんな園の方針を理解して入園を決める保護者が多数です。しかし、その輪の中に、どうしても入ってこない“ひとりの父親”がいて……。友人が、体験談を語ってくれました。
画像: ママ友「夫に育児はさせません」園の父親参加行事に一度も来ないパパ。『衝撃すぎる理由』に、全員絶句

パパたちの絆が生まれる、幼稚園の取り組み

うちの子が通う幼稚園は少人数制で、先生と保護者の距離が近く、家庭と園が一体で育児をしていこうという雰囲気があります。

その一環として、「父親にも育児に関わってほしい」と、園主催で“父親参加の行事”が定期的に開催されていました。

普段忙しいお父さんたちも、土曜日だけは子どもと関わる時間にと、多くの家庭が参加。

最初はぎこちなかったお父さんたちも、回を重ねるうちに自然と仲間意識が生まれ、お母さんたちの間でも「うちの夫、こんな一面あったのね!」なんて話題になることも。

ひとりだけ“輪”に加わらないパパの存在

でも、その輪に一度も顔を出さないのが、Aくんのお父さん。

最初は「忙しいのかな」と気にしていなかったのですが、あまりにも欠席が続くと気になってきます。

ある日、たまたまAくんママと帰りが一緒になったとき、思い切って聞いてみました。

「Aくんパパ、パパ会来ないの?」と。

すると返ってきたのは、あまりにも衝撃的な言葉でした。

「育児に口出しするな」と言い切った、ママの本音

「え、出すわけないじゃん。私があの人に、育児のこと口出しするなって言ってるの。育児に入ってこられると、逆にイライラするんだよね」

「だから園からのお便りも全部私が止めてる。“お父さんの出番”とか書いてあるやつ、全部捨ててるよ」

驚きすぎて、私は声が出ませんでした。

てっきり「非協力なパパ」だと思っていたけれど、違ったのです。パパが育児に参加しようとする前に、ママが“遮断”していたのです。

「息子のことは私が一番よくわかってるし、あの人は育児に口出しするだけで役に立たないから、いない方がうまくいくの」

きっぱりとそう言い切るAくんママ。

もちろん、家庭の形はそれぞれ。育児における役割分担も自由だと思います。

でも、育児に関わりたいかもしれない父親を拒むその姿に、私は軽い恐怖すら覚えてしまったのです。

それからも、Aくんパパが園に姿を見せることは一度もありませんでした。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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