私のお気に入りだった高級ヘアトリートメントを「一度だけ」のつもりで義母に貸したら、そのまま行方不明に。私の中でモヤモヤが募る中、予想外の“救世主”が登場して……? これは、友人が話してくれた、ちょっとモヤっとしてちょっとスカッとする体験談です。

救ってくれた娘のひと言

モヤモヤしながら「まあ、しょうがないか……」と引き下がろうとしたそのとき、思わぬところから声が。

「ばぁば、それ、ママが大事にしてるものだよ。高かったって言ってたし、私だって使わせてもらったことないよ。ちゃんと謝ったほうがいいよ」

そう言ったのは、うちの娘。場の空気が一瞬、静まり返りました。

義母はばつが悪そうに、「あら、そうだったのね。ごめんなさいねぇ」と口にしました。

でも、その声はどこか軽くて、本気の謝罪には聞こえません。

大事なものは、ちゃんと守る。

結局、トリートメントは戻ってきませんでした。
見てはいないので断定はできませんが、おそらく、銭湯に忘れたというのは嘘で、私に隠れて高級トリートメントを使っているのでしょう。

以降、義母が「それちょっと貸して〜」と言ってきたときは、さりげなく「これはちょっと特別なやつなんで」と断るようにしています。

大切なものほど、ちゃんと守らなきゃいけないのは、「物も気持ちも同じだな」と実感した出来事でした。

【体験者:40代・会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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