子どもの頑張る姿は、親にとって何よりの喜び。けれどもし、わが子が突然、心の限界を迎えてしまったら……。
今回は、筆者の知人A子が体験した、息子との実話をご紹介します。親として、どう寄り添うべきかを考えさせられる出来事です。

「これは、すぐに行かないと!」

夫と共に駆けつけると、カーテンを閉め切った暗い部屋で、布団にくるまったまま動けない息子の姿がありました。

几帳面だった部屋は荒れ、かつての元気な姿は見る影もありません。

頑張りすぎた心への寄り添い

A子は迷わず息子を連れて帰り、「まずは休もう」と声をかけました。

その後、専門家や大学にも相談し、息子は1年間の休学を決意。

焦る気持ちと向き合いながら、家族に支えられて、少しずつ元気を取り戻していきました。

その過程で見えてきたのは、 息子が慣れない環境、少ない友人関係の中、厳しい大学のカリキュラムとアルバイトの両立に限界を超えて頑張りすぎていたという事実でした。

専門家によると何事にも手を抜かないタイプの子ほど、ある日突然、心が折れてしまうことがあるのだそうです。

「母さん、また大学行ってみようかな」
そう呟いた息子の小さな一歩に、A子の目には涙があふれました。

今はただ、親としてできる限り寄り添い、そっと見守っていこうと心に決めています。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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