反抗期の子どもと向き合う時、こちらも感情的になってしまうことが多々あります。でも子どもたちも胸に秘めながら、一生懸命に色々なことを考えて過ごしているのです。今回は、筆者の知人Aさんが経験した子どもの反抗期エピソードをご紹介します。

学校で聞いた、息子の真実

そして次の週、息子のクラス担任と個人面談があったため学校に行きました。その時、担任の先生から修学旅行の話を聞くことができました。
「修学旅行中に工芸品の体験をする場面があって、全員同じ製作を予定していたのですが、前日になって『どうしても写真立てを作りたいんです。お願いします。』って直に相談に来たんですよ。いつもそんな風に積極的に意見を出す子じゃなかったから、お願いされた時にはビックリしましたけど、実際に工房にも確認して写真立てを作らせてもらうって決まった時には、目を輝かせて一生懸命に作っていて。他の子よりも時間はかかっていましたが、その姿は頼もしいとすら感じましたよ。」と教えてもらいました。

それを聞いたAさんは涙が止まらなくなってしまい、先生にも家での様子や写真立てを壊してしまったことを話しました。個人面談が終わり家に帰ると、息子はもう帰宅していました。息子の部屋のドアをノックして、「写真立て、届いたよ。ありがとう。大事にするね」と伝え、ドアの前を去ろうとすると、「….…ごめん」と一言だけ返ってきたのでした。
写真立ては2枚の写真が入れられたので、Aさんは祖母との写真を1枚、息子と夫との家族写真を1枚入れて、飾ったのでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。

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