筆者の知人の話です。寡黙な父との距離を埋められぬまま、大人になったC美。
遺品整理中に、かつて父と交わしていた交換日記を見つけます。
ページをめくったC美が見たのは――?
画像: 「もっと話せばよかった」亡き父が遺した交換日記に涙、、、寡黙な父がくれた、最後の贈り物

無口な父との交換日記

私の父は、昔から寡黙な人でした。

無口で頑固で、必要なこと以外はあまり話しません。
私が思春期になる頃には会話もほとんどなくなり、特にケンカをしたわけでもないのに、自然と距離ができていきました。

あるとき母のすすめで、父と交換日記を始めたことがありました。
文字なら本音が言えるかもと淡く期待したのですが、当時の私は飽きっぽく、結局数回でやめてしまいました。

突然の死

高校を卒業して一人暮らしを始めてからは、父との連絡はさらに減っていきました。
母とはたまに電話で話していたものの、父とはほとんど顔を合わせることもなく、私は大人になっていったのです。

そんな父が、先日亡くなりました。

あまりにも突然のことで、葬儀を終えても実感は湧かず、私の気持ちはどこかぼんやりしたままでした。

はじめて気づいた、父の想い

実家で遺品整理をしていたとき、ふと古いノートが目に留まりました。
何気なく開いてみると、それはかつて父と交わした交換日記でした。

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