注射が大の苦手な幼稚園生の息子が、病院で大泣き!
どんなになだめても効果なし……そんな中、通りかかった年上の男の子の一言が奇跡を起こします。
「憧れのお兄ちゃん」に一歩近づけた我が子に、お母さんも拍手。いったい何があったのでしょうか?
画像: 「今日はお注射ね」で大号泣! 地団太踏んで大騒ぎの息子に、勇気をくれた “お兄ちゃんの一言”とは

注射嫌いな息子

ある日、幼稚園生の息子に予防接種を受けさせるため、病院へ行きました。

息子は注射が大の苦手。
毎回、病院の駐車場に着いた時点で警戒し始めます。

今回はなんとか機嫌よく受付まで来られたのですが、ここで事態が急変。
受付の看護師さんが、笑顔で「今日はお注射ね」と、息子に声をかけてきたのです。
ああ……バレてしまった。

その瞬間、息子の表情がみるみる曇り、大粒の涙がぽろぽろ。
「お注射イヤーッ!!! ぼく、帰る! おうち帰るーーッ!!」
病院中に響き渡るような声で泣き叫び、大騒ぎを始めてしまいました。

通りかかった男の子の一言で、、、?

なだめたり、ごまかしたり、必死にあの手この手を試しましたが、効果はゼロ。
「終わったらお菓子買って帰ろうね」も効きません。

途方に暮れていたそのとき、思いがけない救世主が現れました。
おそらく今注射を終えたばかりなのでしょう。
腕を押さえながら診察室から出てきた、小学校低学年くらいの男の子が、立ち止まって息子に声をかけてくれたのです。

「ちょっとチクッとしたけど、大丈夫だったよ!」

「お兄ちゃんみたいに、がんばる」

その一言に、息子は泣きながらもハッとした表情を浮かべました。

そして、その男の子と私を交互に見やると、こう言いました。
「ぼくも……お兄ちゃんみたいにがんばる」

私は驚いて「えっ、頑張れるの!?」と聞きましたが、息子は、決意したかのように袖で涙をギュッと拭き、「うん!」と頷きました。

まさか、あんなに泣き叫んでいた息子が、急に前向きになるとは。
少し震えながらも、勇ましく診察室に入る息子を見て、私は感動してしまいました。

あの子に感謝!

注射が終わったあと、「ぼく、泣かなかったよ!」と得意気にする息子に、もう大拍手です。
私がどんなに必死で励ましてもダメだったのに、あの男の子の一言が、こんなにも効くなんて!

きっと、少し年上のお兄ちゃんへの憧れや、年が近い男の子の前で泣く気恥ずかしさなど、色々な気持ちが入り交じったのかもしれませんね。
あのとき声をかけてくれた男の子には、本当に感謝しています。

息子は「お注射こわくないもん! もう泣かないよ!」と自信をつけたようですが、果たして次も、泣かずに頑張れるかな?

【体験者:40代女性・専業主婦、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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