子育て中は、思いがけず訪れる小さなハプニングの連続ですよね。でも、そんなときこそ家族の絆や想いの深さが試される瞬間かもしれません。今回は筆者の友人が、思わずほっこりしてしまうエピソードを聞かせてくれました。
画像: 初めての運動会、夫が「ごめん、録画失敗した」 息子は半泣きで絶望 → しかし【まさかの大逆転劇】が!

初めての運動会

先日、小学校の運動会がありました。
今年小学1年生になったばかりの息子にとっては初めての運動会です。
練習にも気合が入っていましたし、前日から「かけっこもダンスも、絶対に全部ビデオに撮ってね!」と、期待に胸を膨らませていました。

相談の結果、ビデオ撮影は夫に託し、私はカメラで写真を撮る役割を担当。
当日はお天気にも恵まれ、ワクワクしながら学校へ向かいました。

まさかの撮影ミスに絶句!

無事に運動会が終わり、帰宅後にさっそくビデオをチェックしようとしたとき、夫の顔が急に青ざめました。

そして、「ごめん……最初の方しか撮れてなかった……」とぽつり。

確認すると、たしかに入場行進の序盤しか映っておらず、その後の競技やダンスはすべて記録されていません。

息子は「ビデオで見たかったのに~……」と半泣き。
息子が頑張っていたことを知っている私も、咄嗟に掛ける言葉が見つかりませんでした。

夫が部屋にこもってしまい……

それからしばらく、夫は部屋にこもりきりになってしまいました。
最初は、ビデオの撮影ミスがそんなにショックだったのかと思っていましたが、そういうわけでもなさそうです。
どうやらパソコンに向かって、何かに没頭している様子……。

訝しく思いながら、私は静かに見守りました。

1週間ほどだったある日、夫に「おーい。ちょっとこれ、見てみて!」と呼ばれ、私は息子と一緒にリビングのソファーに腰掛けました。
テレビに映し出されたのは、なんと私が撮っていた写真を使った、夫オリジナルのスライドショー!
感動的なBGMとともに、まるでテレビ番組のようなテロップが流れ、息子の生き生きとした姿がテンポよく映し出されます。

宝物になった家族の思い出

スライドショーを見た息子は「すごい! パパすごい!」と大喜び。私も胸がいっぱいになりました。

確かにビデオは撮り逃してしまいましたが、それ以上に温かい思い出ができた気がしますし、夫の不器用な優しさと努力が、我が家に新しい宝物を残してくれました。

そのときのスライドショーは、今でも頻繁に家族で鑑賞しています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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