人との縁は、時間や距離によって、知らないうちに少しずつ変わっていくもの。大切な思い出を持つ相手だからこそ、期待して傷ついてしまうこともありますよね。今回は、そんな心の揺れを感じた出来事を、友人が聞かせてくれました。
画像: 「来なくていいからお金だけ送って♡」結婚式の招待状をきっかけに【友情が崩壊した瞬間】

友人からの招待状

先日、学生時代に仲良くしていた友人から結婚式の招待状が届きました。
久しぶりに会える喜びに心が躍ったものの、よく見ると式場は日帰りできないくらいの遠方……。
しかも「交通費・宿泊費はご負担いただきます」と、そっけない一文が添えられています。
それでも、大切な友人の晴れの日。なんとか都合をつけて出席しようと決めました。

予想外の反応

ところが、電話で本人にそう伝えると、「あ、そこまで無理して来なくていいよ~!」と、まるで来てもらわなくていいかのような軽い返事。

さらに、「あ、でももし来られなくても、お祝いの気持ちだけは送ってね! こういうのってお互い様でしょ?」と言われ、胸の中に小さな違和感が生まれました。

最初は軽い冗談かな? と思いましたが、電話越しの声は、なんだか本当にあっさりしていて……。
「来なくてもいいからご祝儀だけはちゃんとお願いね」という意味に聞こえてしまったのです。

モヤモヤした気持ちのまま

かなり悩んだ末、申し訳ないと思いつつも私は結婚式に出席しないことにしました。
もちろん、招待されているのに断るのは失礼だということは分かっているので、ご祝儀だけはきちんと送りました。

しかし、“お金さえ受け取れば用はない”とばかりに、友人からは内祝いはおろか、お礼の言葉さえありませんでした。

変わってしまった関係

それ以来、私はその友人と疎遠になってしまいました。

大切に思っていた友人だったからこそ、余計に傷ついてしまったのかもしれません。
今でも彼女の幸せを願ってはいますが、もうかつてのように無邪気に笑い合うことは、きっとないでしょう。

人との縁は無理に繋ぎとめるものではないのだと、改めて感じました。
そして、あえて友人との関係を手放すことが、自分自身を大切にするために必要な選択になることもあるのだと実感したのでした。

寂しいけれど、それもまた人生の自然な流れなのかもしれませんよね。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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