気付かなかった私がバカだった──「誕生日のサプライズね♡」その中身に、親友の『真っ黒な本性』を見た話

サプライズ

誕生日パーティ当日、友人たちはそれぞれ私へのプレゼントも用意してくれていて、久しぶりにみんなでワイワイ楽しんでいました。
しかし、途中でY美がいきなり「A代（私）、サプライズのプレゼントがあるの！」と言って、あろうことか別れたばかりの元カレを連れてきたのです！

「この間、偶然会ったの。A代と別れたことを後悔してる、やり直したいって言うから連れてきたのよ♡」とY美はノリノリ……。
私は「他に好きな人ができたって言ってたのに」「しかも何でY美が？」と思ったのですが、元カレの言葉を聞いてショックを受けました。

ショックな真実

元カレは「Y美ちゃんに前から付き合ってほしいって言われてて、俺も何となくノリで会ったりしてたんだ。その時、Y美ちゃんからA代が職場の人と付き合ってるみたいって聞いて、何か腹が立っちゃって。A代にちゃんと確認もしないで、一人でイラついてた。だから売り言葉に買い言葉で喧嘩別れしちゃったけど、もう一度やり直したいんだ。」と言いました。

私抜きでY美が元カレと会っていたこと、私の根も葉もない噂を流していた張本人がY美だったことは、親友だと思っていた私にとって、とてもショックな真実でした。

情けない……

すべてのことが明るみに出ても、Y美はあっけらかんとしていて「ほらぁ、A代もせっかくなんだからヨリ戻しちゃえば？」とはしゃいでいました。
私は我に返って「あなたもY美も最低！ 今後は一切私に関わらないで！」と言い、席を立ちました。

他の友人たちは何も知らなかったらしく、せっかくの誕生日パーティはお開き。
その後、Y美から何度も連絡がありましたが、私は一切無視。
後日、パーティに参加してくれた友人に聞いたところ、Y美は以前から元カレのことを気に入っていたらしく、「私の方が合っていると思うんだ♡」などと言っていたことがわかりました。

私はY美や元カレにも腹が立ちましたが、そんな人たちを親友・彼氏として付き合っていた自分が一番情けないと未だに落ち込んでいます。

【体験者：30代女性・会社員、回答時期：2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。