反抗期で素っ気ない態度ばかりの娘さんに、つい冷たく接してしまっていた友人。でもある雨の日、何気なく置かれたメモが、娘さんの本当の気持ちを気づかせてくれたのです。筆者の友人が体験談を語ってくれました。

テーブルの上にあった手紙

中を覗くと、プリンと小さな手紙が。

『おつかれさま。雨、すごかったね。風邪ひかないように。これ食べて寝て。』

娘からでした。

一瞬、信じられませんでした。

「さっきまで私に目も合わせなかった娘が、こんな優しいことを……?」

いつの間にか、娘に「冷たくされている自分」ばかりを気にして、私は娘に向き合うことをやめていました。

でも、娘はちゃんと見てくれていたのです。私が仕事で疲れていることも、ずぶ濡れになったことも、不器用ながらも気にかけてくれていました。

「ありがとう」が言えた朝

次の日、勇気を出して「昨日の、ありがとう」と声をかけました。

すると娘は「はーい」とそっぽを向いただけ。

それでも、あの手紙が私の心を大きく変えました。
親として娘の態度に一喜一憂するのではなく、娘の心の奥にある優しさや気遣いに目を向けようと思えるようになったのです。
自分もつらくていっぱいいっぱいだったことは事実ですが、会話が少なくても、娘を信じて見守ろうと思えるように、私の態度を改める大切なきっかけとなりました。
娘の純粋な優しい心を私も見習わないといけないなと思います。

【体験者:40代・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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