筆者の話です。
母に「あなたはセンスがない」 と言われ続けて育った私。
やっと自分のスタイルを見つけたと思った矢先、まさかの “母の犯行” が発覚して——。
画像: ご近所さん「あ、お母さんの服?」私「えっ?」私の服がいつの間にか “母の持ち物” にされていた話

母の言葉が影を落とした

昔から、母には「あなたはセンスがない」と言われ続けてきました。
おしゃれに憧れはあったものの、買い物のたびに「また変なの買うの?」と呆れられるのが怖くて、服はいつも母が選んだもの。
次第に自分の好みがわからなくなり、買い物そのものが億劫になっていきました。

けれど、大人になってから一念発起。
Webのファッションサイトや雑誌を見て、少しずつ自分の好きな色や形がわかってきて、服を選ぶことが楽しくなっていったのです。
最初は勇気がいりましたが、だんだんと「これは私らしい」と思える一枚が選べるようになりました。

お気に入りのシャツを着た日のこと

ある春の日、思い切って買ったお気に入りのシャツを初めて着て出かけました。
明るい色合いと、ほどよい丈感がお気に入り。
一目ぼれして買ったシャツで、シーズンが来るのを楽しみにしていた一枚です。

足取りも軽く歩いていると、道ですれ違ったご近所さんが、にこやかに声をかけてきました。

「おはよう、あ、それお母さんのシャツでしょ? かわいいよね」

……え? なんで母のシャツって思われたの?
とっさに笑顔で挨拶を返しましたが、頭の中は疑問符でいっぱいに。

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