子どもの習い事って、どんなものをやらせたらいいのか、迷いますよね。「やってみたい」という気持ちを応援したい。でも、その話を笑われたり否定されたりすると、なんとも言えずモヤモヤしてしまうもの。今回は、筆者の知人A子さんが、子どもの習い事をきっかけに、ママ友との間でちょっと意外な展開を迎えたエピソードです。

A子さんは、てっきりユイちゃんの申し込みをしに行ったのだと思っていました。

ところが。
受付のあたりから聞こえてきたのは、ママ友の弾むような声でした。

「うちも英語やろうかな。大人のレッスンもできますか?」

そう言いながら、うれしそうに申込用紙を受け取っているママ友の後ろ姿に、A子さんは思わず目を丸くしました。

あれだけ「習い事なんて無駄」と言い切っていたのに――。
まさか、申し込んでいるのがユイちゃんのレッスンではなく、ママ友本人のだったとは。

A子さんは、心の中でツッコまずにはいられませんでした。

チャレンジの理由

その話を聞いた私は、思わずふきだしてしまいました。
でも、あとからじわじわきたんです。全否定していた人でも、気持ちが動く瞬間ってあるんだな、と。

子どもの“やってみたい”を応援したA子さんの気持ちも、そしてイケメン先生がきっかけだったとはいえ、あのママ友なりに一歩踏み出そうとしていることも。
ちょっと笑えるけれど、それも立派なチャレンジかもしれないなって。

「案外、きっかけはどんなものでもいいよね……」
私は心の中でそう思いながら、A子さんの話に耳を傾けていました。

【体験者:40代・専業主婦、回答時期:2024年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。

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