料理にあれこれ口出しするけれど、包丁すら握らない人。意外に多いのでは?
筆者の知人A子の夫は、「母の味が一番」と言い続ける自称グルメ。しかし、ある出来事で驚きの事実が明らかになりました。夫の変化に思わずクスッとなるエピソードです。
画像: 「母さんの料理は出汁が違う」夫の口癖にイラッ。姑のキッチンで判明した【衝撃の真実】に、夫はフリーズ

夫の「母の味」へのこだわりがすごい

A子の夫は、料理がまったくできません。にもかかわらず、食事のたびに「塩が強い」とか「煮過ぎじゃない?」といったダメ出しの嵐。

「やっぱり母さんの料理が一番だな」が口癖です。

しかも自信満々なのが厄介で、まるで一流の舌を持つような態度で語るのです。

「母さんの料理は出汁から丁寧に取ってるから繊細な味なんだよ。」とドヤ顔。

A子は内心イラッとしつつも「はいはい」と笑って聞き流していました。

姑のキッチンで発覚した意外な真実

ある日、A子が実家を訪問した際、姑と一緒に料理をする機会がありました。思い切って「お義母さん、出汁って一から取ってるんですよね?」と尋ねることに。

姑は驚いた表情で

「え!? そんな時間ないわよ」

と即答。そして、取り出したのは、市販のだしパック。

「安くて、手軽で美味しいのよ。息子もこれで育ったのよ」

となんともあっけらかんに話してくれたのです。

A子は拍子抜けしつつ、夫が崇拝する「母の味」が実は手軽なだしパックだったことにビックリ!

でも、姑のサバサバした笑顔になんだかほっこりしました。

夫に伝えたら、反応が激変!

後日、A子が夫に「ねぇ、お義母さん、実はだしパック使ってるって!」とサラッと伝えると、夫は一瞬フリーズ。

驚いた顔で黙り込み、それっきり「母の味」トークは封印されました。

その後は料理に文句を言うこともなくなり、食卓では静かに箸を運ぶようになったそう。

「本物の味」の裏にあるもの

長年信じていた「母の味」が特別な手間をかけたのではなかったということで、何か思うところがあったのでしょう。

とはいえ、あれだけ夫が絶賛するのだから、姑の愛情が詰まっていたことに違いはありません。

何より、肩ひじ張らずに明るく笑い飛ばす姑の姿に、A子は思わず親近感を覚えたそうです。

「こんなお茶目なお義母さんに育てられたなら、あの人もまぁ……ちょっとは憎めないかもね」そんな風に、ほんの少しだけ、夫のことも見直したのだとか。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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