「もう少し子どもが自分で動いてくれたら……」そんなふうに思ったこと、ありませんか?
フルタイムで働きながら幼い4人の男の子を育てる筆者知人のA子も、まさにそんな日々の真っただ中にいます。

ひらめいた! 「自分でやってもらう作戦」

そんな中、A子が編み出したのが「できることは子どもに任せる作戦」。
ご飯の配膳や後片付け、洗濯物を洗濯かごに入れるといった日常の小さな作業を、できるだけ子ども自身にやらせることに。

少しでも自分の負担を減らそうと期待をこめた試みでしたが、やはり現実は一筋縄ではいきません。

たとえば、洗濯物。自分でかごに入れるのはできるようになったけれど、全部裏返しのまま。裏返して洗うメリットもありますが、子どもたちは服を汚して帰ってくることが多いため、子ども服は表にして洗うようにしています。そのため、子どもたちにも表にするようお願いしていたのですが、なかなか言うことを聞いてくれません。
「脱いだ服は表にしてって何度言ったらわかるの」とA子の我慢も限界に。

「もう裏返しのまま洗って、そのまましまってやる!」と決意し、いざ実行。
ところが、なんと裏返しのTシャツをそのまま着て外に出ようとする息子たち。

さすがに違和感あるでしょ? と聞くと、「別にいいよ、めんどくさいし」と、あっさり返されてしまいました。

思い通りにならないからこそ、面白い

その姿に、思わず遠い目になるA子。でもふと、「ある意味、すごいかも」と思ったそう。
着られれば何でもOKという、子どもらしい柔軟な思考に、ちょっと脱帽。

子育ては計画通りにいかないことばかり。それでも、だからこそ発見があり、笑いがあり、毎日がかけがえのないものになるのかもしれません。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.