「家族だから助け合うのは当然」そう思っていたけれど、気づけば「助けるばかり」。そんなことありませんか?
今回は、義実家との同居をきっかけに、思わぬ出来事に遭遇した筆者知人A子の実体験をご紹介します。
画像: 二世帯住宅を建てたら、出戻り義姉が住み着いた。家族のお世話は全て私。『家政婦扱い』に絶望した結果

二世帯住宅なのに、気づけば「義姉の家」状態?

義両親との同居に迷いがありましたが、「老後の面倒を見てほしい」という願いに応え、私たち夫婦は二世帯住宅を建てました。

費用の大半は私たちが負担。光熱費は折半の約束でしたが、気づけばほぼこちら持ち。しかも、離婚した義姉が頻繁に実家に戻ってくるようになりました。

最初のうちは「実家なんだから仕方がない」と自分に言い聞かせていたものの、義姉は食事もお風呂も完全にこちらで済ませる始末。

「共有スペースの掃除や食事の準備くらいは手伝ってくれてもいいのに」と思っても、義姉は自分のこと以外は一切ノータッチ。実家感覚で振る舞い、私が家事をしていても知らん顔です。

なのに、義両親からは生活費の援助まで受けていたことを知り、内心複雑でした。

協力ゼロの義姉と無理解な夫

夫に相談しても、「姉さんはつらい時期だから」と、なぜか義姉をかばうばかり。

しかも、以前はもう少し家庭に協力的だった夫が、今ではすっかり「家のことは全部私任せ」に。正直、がっかりすることも多くなりました。

「ここは私の家でもあるはずなのに、なぜこんなに落ち着かないんだろう」

居心地の悪さは日に日に募っていきました。

将来への不安が一気に押し寄せた瞬間

ある日、義両親と将来の介護の話になったときのこと。義姉が何のためらいもなく言ったのです。

「それはA子さんの役目でしょ?」

私は思わず耳を疑いました。

義両親の介護については、同居を決めたときから覚悟はしていました。しかし、義姉の言葉を聞き、「ここまで居座っておきながら、協力する気は一切ないのか。」と将来への不安が一気に押し寄せました。

「もう限界」自分の人生を取り戻すために

義姉の協力のなさ、将来への重すぎる不安、そして何より、夫の無理解。

それらが積み重なり、ついに私の心は折れてしまいました。

「このままでは、義両親と夫のお世話だけじゃなく義姉のお世話までさせられて、私の人生が終わってしまう」

そう感じた私は、悩んだ末に離婚を決意。二世帯住宅を後にするという、大きな決断を下しました。

離婚後、風の便りで聞いたのは、義姉に多額の借金があったこと。そして、その返済を元夫や義両親が肩代わりしているということでした。

なんとも言えない気持ちになりましたが、もう私の人生には関係のない話。

今は、自分の心と暮らしを大切にできる場所で、新たな一歩を踏み出しています。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.