『この秘密は墓場まで持って行く』なんて言い回しをすることがあります。嘘や秘密はよくないことですが、万が一隠さなければならないようなことが起きてしまったのであれば、それは一生黙っていたほうがいいのかもしれません。今回はおしどり夫婦として知られる筆者の知人に、夫の告白がきっかけで生じた心境の変化についてご紹介します。
画像: 周囲から『おしどり夫婦』と言われていたのに──結婚8年目、夫の『まさかのカミングアウト』に唖然

おしどり夫婦

夫とは結婚して8年。
8年経ったいまでも夫婦仲は良好で、周囲からは『おしどり夫婦』なんて呼ばれることもあります。

夫には私と結婚する前に長く交際していた彼女がいました。
交際当初は、偶然遭遇した夫の知人から「え? 彼女変わった?」「あれ? 今日元カノは?」と言われることもあり、きっと周囲から公認のカップルだったのだと思います。

あまりに親しげだったことがうかがえてしまい、当時は「早く夫から元カノのイメージがなくなってくれないかしら」と少し気を悪くしていました。

8年越しの告白

ある晩、夫といつも通り他愛もない会話を楽しんでいたときのこと。

夫が突然「いまだから言えるけど○○(私の名前)と付き合い始めた当初は、元カノと会うことも何度かあったんだよね」と告白してきたのです。

私は「聞きたくなかった。隠すって決めたなら隠し通してほしかった」と伝えたのですが、夫は「いま隣にいるのはあいつじゃなくて、○○だろう? さすがに時効さ」と笑っています。

すれ違い

態度から察するに、夫は『元カノと会っていた』という告白をたいしたことだとは感じていません。
そのうえ「結婚して8年も経つのに、元カノにヤキモチを妬いているなんて、俺たち夫婦は仲がいいな」くらいに考えているのでしょう。

私はいまさらになって元カノと夫の関係性にヤキモチを妬いているわけではありません。
そうではなくて、夫から裏切られていたことを知り、信頼が揺らいでいるのです。

夫は私の気持ちにこれっぽっちも気がついていませんが、私のなかでは静かになにかが壊れ始めた気がしています。

【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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