友人Aの話です。顔見知りの介護施設の職員さん達から、こちらを気遣うような言葉をかけられる事が増えたA。その後、夫の不倫が発覚し……? いったい何があったのでしょうか?
画像: 「奥さん、大変だけど頑張ってね」私が何を頑張れと? 知人に違和感 → 夫の『衝撃の裏切り』が発覚

よく見る光景だったのに

Aは体もあまり丈夫ではなかったため、出産後は働かずに専業主婦として家を守っていました。
一人娘は未就学児。
幼稚園に通っており、近所にある介護施設の前が幼稚園バスの集合場所です。
集合時間と施設の出勤時間が近いため、職員の方とも挨拶を交わすようになっていました。

夫は最寄りの交通機関に勤めていて、介護施設の職員達もその駅を使っていたため、夫とも顔見知りのようでした。
日中、買い物帰りに夫の職場近くを通ると、施設の女性職員と立ち話をしている場面を何度か見かける事もありました。

夫は誰にでもフレンドリーな性格なので、特に気にする事はなく、ほほえましく思っていました。

職員の声掛けに違和感

ある日、娘と出かけていた時に、施設の職員さんたちとばったり会いました。
その時、こんな事を言われたのです。

「奥さん、大変だけど頑張ってね」
「旦那さんは大丈夫?」

と、憐みの表情を浮かべられながら、唐突に意味のわからない言葉をかけられ、戸惑いました。
夫も「今日はパチンコに行く」 と出かけたのに、帰宅後パチンコの話を一切しない事にも違和感を覚えました。

「私が何を頑張るの……?」
その違和感が日に日に大きくなり、Aはついに調べる決心をしました。

不倫発覚、職場で匂わせ

調べた結果、夫はよく立ち話をしていた施設の職員女性と不倫関係にある事が発覚。
さらに、その女性が職場で夫との関係を匂わせていた事も判明しました。

あの「頑張ってね」 という声かけは、すでにその事実を知っていた職員達の反応だったのです。

私は夫に不倫をされていたことのショックに加え、真実を何も知らない妻として噂話の的にされていたことにとてもショックを受けたと同時に、恥をかかされたことへの怒りが湧いてきました。

ふたりの転落

Aは夫と離婚するために、調停を行いました。
不倫は白日の下にさらされ、夫にも不倫相手にも慰謝料を請求。
不倫相手は「家庭を壊すような行動は介護施設で働く者としてふさわしくない」 として、職場から退職を勧告されました。

介護は「利用者の家族が幸せに暮らせるように支える仕事」 であるという理念が、ここでも重視されたのかもしれません。

夫も慰謝料の支払いのために、大好きな現在の仕事を離れてとにかく稼ぎを重視した職場へ転職。
不倫相手も転職を余儀なくされ、結果的に、不倫をしたふたりを一気に転落させる事になったのでした。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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