筆者の友人D子は幼い頃、自分と妹の育てられ方がずいぶん違うことを不思議に思っていました。
大人になってその「理由」を母に聞き、「そういうことだったのか」と納得。
その「理由」とは!?
画像: 習い事漬けの私、なぜか放置気味の妹。幼少期の不満に → 母「厳しくしたんじゃなくて──」真意にハッ

塾に水泳、習字にそろばんに英会話の毎日

2人姉妹の姉である私は、子供の頃からたくさんの習い事をさせられていました。

塾に水泳、習字にそろばんに英会話。
毎日学校から帰るとランドセルを置いてすぐに習い事へ行く毎日。

母は私の教育にも厳しくて
「もう少し理科を勉強しなさい」
「これもやっておいたほうがいいわ」
「間に合わなくなると困るから」

とにかく口うるさく私に注意するのでした。

妹は何も言われず放置気味!?

いっぽう3歳年下の妹は母から何も言われず、習い事もしないで放課後はずっと遊んでいました。

一時「お姉ちゃんと一緒にやりたい」とピアノを習ったものの、「飽きた」と言うと母はあっさり辞めることを許していました。

「なんで私ばっかり?」
「姉だから損な役回り」
と当時はとても不満でした。

大人になって「理由」を知った

大人になってから、当時のことを母に聞くと

「あなたはコツコツ努力するタイプ。でも不器用で損してしまう部分があったから、きちんと手をかけなくてはと思っていた」

「妹は放っておいても器用にこなすタイプだったから。見ればわかるでしょ?」

と言われました。

確かに妹は放っておいてもうまくいくタイプで、私は人一倍努力しないとなかなか身につかないタイプでした。

勉強もピアノもそろばんも繰り返すことでコツコツ習得して、最終的に自信をつかむことができました。

あの時の経験のおかげで、大人になって難しいことに直面しても
「コツコツ繰り返せば必ずできるようになる」
と自分を信じて生きてこれたのは事実。

「実はそうだったんだよ」と昔の自分に教えてあげたい

「厳しくしたかったんじゃなくて、できるようになってほしかったの。あなたは努力家だから、見合う分の自信をつけてもらいたかった」

という母。

「お姉ちゃんだから」厳しくされたのではなく、私の特性を見極めてそうしていたのだとこの時初めて知りました。

それを聞いて、子供だった自分に
「そういうことだったんだよ」
と教えてあげたい気持ちになりました。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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