人生の岐路に立った時に、聞くべきは先人の知恵とはよく言ったものです。今回は筆者自身が体験した結婚観についてのエピソードをご紹介します。
画像: 結婚直前、まさかのマリッジブルー! 母に相談すると「でもきっと、あなたは──」娘が吹っ切れた理由

結婚を意識する年齢に

自身で目標にしていた結婚年齢に近付いてきた時のことでした。
その当時付き合ってた彼からは、プロポーズとも取れるような言葉をクリスマスに貰っていました。結婚願望が強かった私は、それまでお付き合いしてきた人たちに結婚を匂わせてしまっていたこともあり、ことごとく振られていました。なので、この時の彼の言葉には舞い上がっていました。

突然やってきたマリッジブルー

彼との結婚を決めて、入籍まであと半年のところで、私は突然大きな不安に襲われました。(本当にこの人と結婚してもいいのかな?)という、いわゆるマリッジブルーです。正直、まだまだ年齢的には若かったし、まだ周りで結婚をしている友人がいなかったこともあり、相談する相手もほとんどいませんでした。
結婚相手を探すのにこの人で終止符を打っていいのだろうか? 人生の大事な決断をこんなに簡単に決めてしまっていいのだろうか? と、今まで願い続けた結婚が目の前に迫ってきたところで、踏みとどまろうと考え始めてしまったのでした。そんな時に限って、彼の嫌なところばかりが目についてしまって、本当にこの結婚を取りやめようとすら考え出してしまったのでした。

母に相談すると、意外な言葉が!?

どうしよう……と困り果てていた時、「そうだ!」と思いついたのが、自分の母に相談することでした。母こそ人生の先輩、きっと何かいいアドバイスをしてもらえるかもと、意を決して実家に行き、母に相談しました。
私のマリッジブルーを聞いた母は、こう私に話してくれました。
「ここで彼との結婚をやめて、他の人と付き合って、また結婚を考える。でもきっと、あなたはまたこうやって悩むのよ。今の彼の嫌なところが目につくかもしれないけど、他の人と付き合ったって、別の嫌なところが目につくものなの。その繰り返しなのよ。そんなものなんだから、どうせなら、あなたのことを大切に思ってくれている今の彼でもいいんじゃない?」と。はっと気付かされた私は、迷いが吹っ切れて彼と入籍し、結婚生活を送ることにしました。

今となっては二人の子供に恵まれ幸せな家庭を築いているものの、夫に対する不満や悩みは尽きないものです。そのたびに、あの時の母の言葉を思い出し、「どんな相手だって、同じように悩むよね。」と思えることで、夫へのマイナスな感情が薄れるようになっていると実感しています。これを家庭円満というのかは、少し疑問が残るものの、機会があればどなたかの先人の知恵を聞いてみたいなと思います。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。

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