年齢を重ねるにつれて、新しいことに挑戦するのはハードルが高くなってしまいますよね。しかし、何歳からでも新たな1歩を踏み出すことはできるはずです。今回は、40代半ばから人生を切り開いた知人のエピソードをご紹介します。
画像: 45歳で革細工に挑戦 → 50歳で革職人として独立。「古臭い」と言われても「今の私だからこそ、、、」

45歳、新たな挑戦

数年前、仕事帰りにふらりと立ち寄った手芸店で、革細工の材料に目を奪われました。
当事、私は45歳。「このまま仕事ばかりの人生でいいのかな……」と悩み、何か新しいことを始めたいと思っていた矢先のことでした。

革の温もり、そして何かを生み出す喜びに強く惹かれ、私は革細工に挑戦することを決意したのです。

厳しい現実

最初は、簡単な小物作りからスタートしました。
しかし、独学で始めたため、なかなか思うような作品が作れず……。

さらに、できあがった作品を友人や家族に見せたところ「センスが古臭い」などと辛辣な感想を投げかけられてしまいました。

傷ついて落ち込み、「もっと若い頃にチャレンジしていれば」と後悔の念が頭をよぎったことも1度や2度ではありません。

諦めない心

それでも私は諦めませんでした。仕事の合間を縫って革細工教室に通い、プロの技術を学ぶことにしたのです。

様々な技法を学び、デザインの勉強も重ね、自分のスタイルを模索していく中で、次第に「シンプルで、使い込むほどに味が出る、長く愛用できるバッグや小物を作りたい」と思うようになりました。

努力が実を結ぶ

やがて、私はオンラインショップを開設しました。
最初は反応が薄かったものの、ある日、シンプルで上品なデザインのトートバッグがSNSで話題になり、注文が殺到!

私の作るバッグは、流行に左右されない普遍的な魅力を持ち、持つ人の個性を引き立てるアイテムとして、徐々に評判になっていきました。

会社員と革職人という2足のわらじで肉体的には大変でしたが、自分の作品が誰かに喜ばれているという実感が、私を支えてくれました。

そして5年後……ついに私は会社を辞め、革職人として独立、成功を収めたのです。

「若い頃に始めていたら、もっと華やかなデザインのものを作っていたかもしれない。でも、今の私だからこそ作れる、深みのある作品がある。会社員として様々な経験を積んできたからこそ、今の私があるんだ」と、今では心の底から思うことができるようになりました。

【体験者:50代・女性・自営業、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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