筆者は5年ほど前にガンであることがわかり、治療することになりました。手術はもちろん、その後の放射線治療や抗がん剤治療は副作用が酷く、日常生活にも大きな支障が出ていて、気分が沈む日々を送っていました。
画像: 私がガンになったあの日、同じ苦しみを抱えていた友──震えた字で書かれた『最期のメッセージ』

贈り物

私がガンになったことは身内とごく親しい友人にだけ知らせていました。
あまり不用意に伝えて、心配をかけたくなかったからです。

そんなある日、体調が悪く家で休んでいた時、宅急便が届きました。
何も頼んだ覚えはないのにと思いながら差出人を見ると、短大時代の友人・F恵の名前が……。
中を見ると、茶色い袋に入ったお守りと手紙が入っていたのです。

手紙

お守りは病気平癒で有名な奈良県の神社の物。
手紙には「R(私)と同じ病気で10年前に母親が亡くなって、私自身も8年前に病気がわかって手術をしました。私にとってRは大事な友達。だから絶対に元気になって欲しいと思って、お守りを送ります。」と書かれていました。

私はF恵が同じ病気だったことは全く知りませんでした。
確かにF恵には入院することを伝えたのですが、特にその後の報告はしていなかったので、すぐにF恵に連絡を取ることにしました。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.