これは筆者の知人A子から聞いたエピソードです。A子は子どもの頃、厳しくも愛情深い母親に育てられました。しかし、ある出来事をきっかけにA子は母に対してわだかまりを抱え、大人になっても素直になれずにいました。そんなA子が、ある日ふとしたことから母の本当の想いを知り……? いったいA子に何があったのでしょうか。
画像: 「どうして発表会に来てくれなかったの?」仕事優先だと思っていた母が『隠していたこと』に、思わず涙

母に厳しく育てられた幼少期

A子は子どもの頃、母親にとても厳しく育てられました。「宿題を終わらせるまで遊んじゃダメ」「礼儀を大切にしなさい」そんな母の言葉に、幼いA子は「どうしてこんなに厳しいの?」と反発することも多くありました。

特に忘れられないのは、小学校の頃の習い事の発表会の日のこと。母は仕事で忙しく、A子が一番頑張っていた発表会に来られなかったのです。A子は、友達の家族が見守る中で一人で発表を終え、帰宅してから母に「どうして来てくれなかったの?」と泣きながら問い詰めました。

母は「お仕事だったの。ごめんね」と短く言っただけ。それ以上の言葉もなく、A子はそれ以来、「お母さんは私のことより仕事のほうが大事なんだ」と思うようになりました。

母の想いを知った日

それから何年も経ち、A子は社会人になり、結婚して子どもを持ちました。母とは普通に会話をするものの、心のどこかにずっと小さなわだかまりを抱えていました。

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