落ち着いた雰囲気の分譲マンションで暮らす筆者の友人W子。
ある日、マンションのロビーがざわついていて、驚きの光景が目に飛び込んできて……?
前代未聞の珍事に住民たちも困惑気味!?
画像: マンションのロビーで「何してるの!?」許可なく弾き語りを始めた住民の『まさかの言い分』とは

マンションのロビーに見慣れないものが

私の住むマンションは築十年の中規模マンション。
瀟洒な外観で落ち着いた雰囲気の住民が多く暮らしています。

そんなある日、マンションのロビーにクラシックギターがぽつんと置かれていました。

「誰かの忘れ物かな?」
と私は呑気に思い、気にもとめていませんでした。

週末の夜、ギターを奏でる音が

ある週末の夜、仕事を終えて帰宅の途につくと、エントランスの奥から「ポロンポロン」とギターを奏でる音と、何やらざわつく声が。

目に飛び込んできたのは、ロビーで弾き語りをする男性の姿。

ロビーにラグを敷いて座り、アコースティックギターをリラックスして弾く姿はまるでカフェライブのよう。

「一体何ごと?」

30代半ばくらいのこの男性は、マンションの住民でサラリーマン兼ミュージシャンとのこと。
ライブハウスでのイベント告知もかねてロビーでの即興ライブを敢行したようだと、そばにいた人に聞きました。

「すみません、ここはちょっと」

ざわつくマンション住民たち。

誰かが管理人さんを呼んできて
「すみません、ここではちょっと」

とおそるおそる男性に声をかけると

「え、ダメなんですか? 音楽は自由ですよね」
と平然と言う男性。

管理人さんは戸惑いながら
「周りの住民の皆さまにもご迷惑になるので」
と説得を試みるも、男性はなかなか譲らず

「ならば、ここで見てくれている皆さんが賛成なら続けていいですよね」
と路上パフォーマンスのような発言。

周りが
「いや、さすがにちょっと」
「ダメでしょ」
と言うと、男性はその返答を予想していなかったのかショックを受けた様子で

「みんな僕の音楽をわかってくれないんですね」
と悲しそうに言って去って行きました。

その後マンションの規約には「ロビーでの音楽活動は禁止」という新ルールが追加されたそうです。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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