子どもがゲーム好きで困っている人も多いのではないでしょうか? ゲームばかりしているのを見ると、つい口うるさく注意してしまいそうになりますよね。今回は子育て中の友人が興味深いエピソードを聞かせてくれました。
画像: 「子どもにゲームばかりさせて罪悪感」苦しんでいた母が → 子どもに『気付かされたこと』

ゲーム漬けの毎日

私には小学生の息子が2人います。2人ともゲームが大好きで、毎日学校から帰るとすぐにゲーム機に飛びつき、常にゲームのことで頭がいっぱい。
「ゲームばっかりしていないで、たまには他のこともしようよ」
そんな言葉が、私の口癖になっていました。

本当は、お絵描きをしたり、工作したり、もっといろんな体験をさせてあげたい。
でも、最近はどうしても仕事や家事に追われて時間や心に余裕がなく、「ゲームばっかりしていないで」と注意しながらも、「ゲームをしてくれていて助かる」という本音が頭をよぎってしまう自分に、葛藤や罪悪感を感じていました。

それに、実は「ママも一緒にゲームやろうよ!」と言われるのがちょっと苦手で……。
自分がゲームにハマる自信もないし、正直ついていける気もしない。そう思うと、つい腰が重くなってしまって、子どもを遊びに誘うのをためらっていました。

思い切って誘ってみた!

しかしある日、思い切って「ねぇ、今日はママも一緒に遊ぼうかな~何して遊ぶ?」と軽い気持ちで息子たちに言ってみました。

すると、意外なことに、息子たちはゲームの手を止めて、パッと顔を上げました。
「えっ、本当?」「やったー! 何する?」「公園行く? 虫探しする?」と、目を輝かせて大興奮。

てっきり「一緒にゲームしよう」と言われると思っていた私は、まさかの反応にびっくり。でもその瞬間、なんだか心がふわっと軽くなった気がしました。

公園での笑顔

話し合いの結果、少し遠くの大きな公園に行くことに。
久しぶりに私も全力で鬼ごっこをしたり、遊具で競争をしました。
ゲーム中とはまた違う、生き生きとした表情の息子たちを見ていると、自然と私も笑顔になっていました。

「一緒に遊ぶ」……ただそれだけのことで、こんなに喜んでくれるんだ。
忙しくて手をかけられないことに罪悪感を持っていたけれど、こうして一緒に過ごす時間が、子どもたちにとって何より嬉しいことなんだと気づかされました。

遊びの幅を広げて

それからというもの、息子たちはときどき「また公園行こうよ」と声をかけてくれるように。私も、子どもと一緒に過ごす時間を前よりずっと楽しめるようになりました。

もちろん、毎日付き合えるわけではありませんが、「またゲームばかりさせて1日が終わってしまった……」とモヤモヤすることが減り、「今日は一緒に笑えたな」と思える日が増えてきたのが、何よりの変化です。

決してゲームが悪いわけではありませんが、親がちょっとだけ遊びの輪に入ってみることで、子どもたちの世界は想像以上に広がっていくんだと実感した出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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