毎日の通勤時間、周りのちょっとしたマナーが気になること、ありますよね。特にバスや電車の中では、思わぬトラブルに巻き込まれることも。今回は、筆者の知人A子がバスの中で遭遇した出来事をご紹介します。

救いのひと言

そんなA子の気持ちを察したのか、隣に座っていた男性が静かに口を開きました。

「子育てが大変なのはわかりますが、それで他人に迷惑をかけていい理由にはなりませんよ」

そのひと言に、母親はハッとした表情を浮かべ、黙り込みました。まるで自分が何をしていたのかに気づいたかのように。

心からの感謝

その後、母親は子どもに小声で注意し、ようやく座席を蹴るのが止まりました。A子は、男性に向かって小さく会釈し、心の中で深く感謝しました。

「朝から嫌な思いをしたけれど、助けてくれる人もいるもんだ」と感じ、気持ちが軽くなったのです。

母親も育児で余裕がなかったのかもしれませんが、「大変なのは自分だけではないのだ」と考えることができたら、もう少し周りへの配慮ができたかもしれません。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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